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夫婦、家族、友だち、カップル、恋人未満…どんな関係であっても、“気持ちを伝える日”だからこその物語が生まれるバレンタインデー。実は二人の距離を縮めるアイテムは、チョコレート以外にも…。味と香りでハートをくすぐる、3つのエピソードをご紹介します。

Episode1 午後5時半、マジックアワーの帰り道

二人そろって甘いものが苦手なわが家の
2月14日は、〝チョコレート以外〟がお決まり。
でも、「それだけでは面白みがないから」と、
どこかにバレンタインデー要素が入った
食べ物をそれぞれ一品買ってくるのが恒例だ。
こっそり予約して、仕事帰りのデパ地下で受け取ったのは
見た目も華やかなバレンタインピンチョスセット。
パテにオリーブ、海老のカクテル、キッシュ…
いろいろな味がつまった宝石箱のような一品だ。

テーブルに並べた時の驚いた顔を想像して、
思わず笑みがこぼれる。
買い物を終えて仰いだ空は、
ブルーとオレンジのグラデーション。
私はそわそわと浮足立つ通りを抜けて家路を急いだ。

2・14は、バレンタインデー。
スペシャルな料理で気持ちを通わせよう。

Episode2 仲直りはレモンと焦がしバターの香り

些細なことで夫とぶつかり、早3日。
そろそろ仲直りしたいと思っているけど、
一歩が踏み出せないのは、頑固者の性分か。
そうこうするうちに今日はバレンタインデー、
用意していたチョコレートも渡せないかな…と
玄関に入ると、いつもは帰宅の遅い夫の靴。
「今日は仕事が早く終わってさ」
料理をダイニングテーブルに並べながら夫が言う。
どこかばつが悪そうにしているふたりの視線が

テーブルの上でピタリと止まると
どちらともなくクスクスと笑いがこぼれる。
やがて、「この間はごめん」と言葉が重なって、
テーブルから漂うレモンとバターの
しあわせな香りに包まれた
バレンタインの夕食が始まる。

2・14は、バレンタインデー。
スペシャルな料理で気持ちを通わせよう。

Episode3 サラダであがる、バレンタイン気分

休日に集まった同じ趣味のいつもの顔ぶれ。
「この後、ごはんでもどう?」
そんな、誰かの思いつきで開かれた
ちょっと早めのバレンタインパーティー。
「せっかくだから何かおいしいものを」と
立ち寄ったデパ地下は、たくさんの人。
目を引くのはバレンタイン限定サラダだ。
「この黒い欠片はカカオニブかな?」
「私、フルーツのドレッシングに目がないんだ!」

いろいろな素材が合わさったサラダに話が弾む。
思いがけず先取りしたバレンタイン気分と
カカオの香りで、あの人の顔がふと頭をよぎる――。
3日後はバレンタインデー。
思い切ってチョコレートを渡してみようか。

2・14は、バレンタインデー。
スペシャルな料理で気持ちを通わせよう。

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