「あれ、今日は何かのお祝い?」。
キッチンを覗き込んだ夫が目を丸くする。
今日はハロウィンでしょう、と言えば
「子どもが仮装する日じゃないの?」と夫。
たしか古代ケルト人のお祭りで…と
テレビで仕入れたばかりの知識を返せば、
「じゃあ、ケルト人は仮装が得意だったんだ!」。
こんなちぐはぐな会話を交わしながら、
夫婦でテーブルをコーディネート。
こっそり用意しておいた魔女のとんがり帽子を
二人してかぶり、一風変わった夕飯がはじまる。
「トリックオアトリート!」とふざけて言う夫に
りんご、キャンディーナッツ、
シナモンドレッシングのサラダをサーブ。
「料理でハロウィン。これは良いね!」
夫のこの一言で、わが家のハロウィンは
〝ごちそうで笑顔になる日〟となる。
10・31は、ハロウィン。
いつもとはちょっと違う日常を楽しもう。