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お酒やネクタイ、ハンカチなど… 何かと定番化しがちな父の日のプレゼント。「何をもらってもうれしいよ」という言葉にすっかり甘えていたけど、もっとお父さんを喜ばせたい! そんな、気持ちがこもった、父の日のテーブルにまつわる3つのエピソード。

Episode01 ずっと変わらない、 父の大好物

「去年はお肉料理にしたんだっけ?」
「『さっぱりしたものがいい』というから、
別のものにしたのよ」
毎年、父の日が近づくとはじまる、
わたしと母のおもてなし会議。
なにしろ父は食の好みがコロコロ変わるので、
用意するわたしたちも毎年、一苦労。
結局、妙案の出ないまま訪れた週末のデパート。
あてどなく地下の食品売り場を巡る
わたしの目にふと飛び込んできたのが、
マグロとモッツァレラのサラダ。
視線を横に移すと、母もピンときた様子。
そう、父は昔からマグロにだけは目がないのだ。
「お父さんの喜ぶ顔が目に浮かぶね!
そう言ってわたしたちは笑い合った。

6.16は父の日。
おいしい料理を食べながら、もっと話そう。

Episode02 父の日は、 サプライズの日

「お父さん、一緒に出かけない?」
なんて娘から誘われたのはいつ以来だろう。
連れていかれたのは、
慣れ親しんだデパートの紳士服フロア。
最近はゆったり目がトレンドなのだと
わたしのポロシャツを見立てていく。
来年になれば、娘も社会人。
今はもうない屋上の小さな遊園地で
はしゃぎまわっていた小さな姿が
急に懐かしく思い出される――。
帰りに娘がおいしそうと選んだイカのフリット。
今夜はこれを肴に、
思い出話に花を咲かせてみようか。

6.16は父の日。
おいしい料理を食べながら、もっと話そう。

Episode03 プレゼントは、 息子の成長

単身赴任先から久しぶりに帰った夜に
家族が開いてくれたミニパーティー。
乾杯!とごちそうを前にグラスを合わせると、
ふいに息子の手に目を奪われる。
忙しくて見過ごしていたけど、
こんなにも大きくなっていたなんて。
この分ではグラスの中身が
ビールに変わる日が来るのも、
あっという間だろう。
そう思うと、楽しみな気持ちと、
少し寂しい気持ちが胸に去来する。
もう1人分はあるヤリイカのグリルを
「全部食べていいよ」とすすめれば、
「父の日だし、お父さん食べなよ」。
気遣いまで身につけた我が子の成長に
驚かされっぱなしの一日だ。

6.16は父の日。
おいしい料理を食べながら、もっと話そう。

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